交通安全DAY 2016インタビュー

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FMヨコハマ +Smile  交通安全DAY2016 インタビュー

女性トラックドライバーのみゆさんと迦月さんにお話をうかがいました。

 

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迦月さんとみゆさん 

―主にどういう物を運ばれていますか?

迦月:航空貨物、ほとんどが海外からの輸入品になります。衣類から機械部品まで様々です。

みゆ:私は基本的にパレットでの積み下ろしなんですけど、自動車の部品や、家電の部品などを運んでいます。下請けの工場から元請けさんのところに持っていくような形の仕事が多いです。

 

―男性の仕事というイメージが強いトラック業界、この世界に入る時に躊躇はなかったですか?

みゆ:躊躇は無かったです。離婚をしてシングルマザーになり、昼間は会社で働いて夜もアルバイトをして、なんとか生計を成り立ててはいたのですが、たまたま知り合いに「トラックだったら男も女も関係なく稼げるよ」って言われてこの世界に入りました。子どもに貧しい思いをさせたくなかったので。

迦月:私も躊躇は特にはなかったです。この道に入りたい人って、普通のOLじゃつまんないっていう人が結構多いと思うんですよ。そういう意味では、たぶんこの業界に入ろうとする女の人は躊躇はないんじゃないかなって思います。

 

―トラックの仕事の魅力はなんでしょう?

迦月:運転中は基本一人です。皆が皆というわけではないと思いますが、人間関係的な煩わしさがないっていうのは一つの魅力だとは思います。

みゆ:私もそう思います。基本一人なので大変なこともありますが、責任をもってやれば、やりがいもあります。以前、手積み手卸しの仕事をやっていた時、トレーラーだったんで、とにかく一杯の荷物にもう途方に暮れちゃって(笑)

迦月:もう…やってもやっても終わんないみたいな(笑)

みゆ:そう。でもその時、途方に暮れながらも仕事を続け、ようやく先が見えた時、あーもう少しで帰れる(笑)この仕事は積んでいる荷物を降ろさないと(指示されている荷物を積まないと)帰れない。自己責任の仕事なんです。cimg0067

TOMOKO:大変ではありますが、やり遂げた時の充実感は大きい。

迦月:そうそう。すごくありますね、それは。

みゆ:それはもう!すごくありますよ。

 

―交通安全で気を付けていることは?

みゆ:私は高齢者と子供には特に気をつけています。

迦月:私は、運転そのものに関しては、プロも一般の方も差はないと思うんです。やっぱり車は大きくても小さくても、一般の普通の人が勝てる人はいない。だから安全運転という意味では区別はないと思います。プロとしては、体調管理と健康管理に気をつけています。これ以上走っていたらもうダメだ!という「限界点」を自分でちゃんと分かっておくのが一番だと思います。人の命が関わるので。

 

―お休みの日は何をしていますか?

みゆ:わりと出かけるのが好きなので、あちこち出歩いたり、温泉や岩盤浴に行きます。

迦月:私も温泉や神社仏閣巡りは好きです。ただ仕事で遠出をした時、わりと温泉や神社とかには行けるので、特に予定がない休みの日はひたすら…寝ていますね。ここぞとばかりに(笑)一番の贅沢かも。寝だめは出来ませんけど、日頃の寝不足の蓄積は解消されるので。

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―プライベートでも運転はしますか?

みゆ:わりとします、遠出も。日帰りで行けるような福島や栃木の那須だったり。この間は福島の「大内宿(おおうちじゅく)」に行きました。紅葉の季節になったら千葉の「養老渓谷」にも行きたいですね。

迦月:私は休みの日くらいは、渋滞してるところは走りたくないなぁーって(笑)

みゆ:そう。信号が少なくて渋滞が少なくて、山へ山へって行っちゃうんですよ。

迦月:私は仕事で本州はほとんどの県を走っていて、和歌山だけ走ってない。もしプライベートで行くなら和歌山、熊野とか行ってみたいですね。

 

 

―オススメのお店、道の駅があれば教えてください

迦月:お蕎麦が好きでよく行くんですけど、国道20号線をずっと下っていって、諏訪の手前、ちょうど山梨と長野の県境にある道の駅「蔦木宿」はオススメです。温泉もあって手打ちのお蕎麦も食べられて、しかも両方セットで1150円。大型とか、トレーラーでも停められるので何回も行っています。野菜の天ぷら、春先になると山菜の天ぷらが楽しみ。あと東御市の「雷電くるみの里」という道の駅は「くるみ蕎麦」がとても美味しいですよ。

迦月:あと道の駅「富士吉田」は吉田うどんも楽しめます。天然水の水汲み場もありますよ。。

みゆ:あーっ、そこ聞いたことある。

迦月:結構多いんですよね今。水汲み場がある道の駅やパーキングエリアって。

TOMOKO:今度行ってみよう。

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―現在の番組テーマ「俺の望み」お二人の望みを教えてください

みゆ:ドライバーという職業が、子供の憧れの職業になったらいいなって思います。女性のドライバーだから珍しさもあるのでしょうけど、子供たちに手を振ってもらったりすることがあるんですよ。修学旅行のバスからも「お姉さんかっこいいー」とか、声をかけられたり(笑)ちょっとでもドライバーに憧れてくれる人が増えればいいなっていうのが望みです。

 

迦月:私は仕事の面で、全線高速代が会社持ち…なんて素敵なワードって思いますけど。この仕事は高収入というイメージで今も見ている人もいるとは思いますけど、運賃は下がっている一方なので。高速代や運賃、ドライバーの負担が減る事。ちょっと…ちょっと待遇が良くなれば、給料上がれば…もっとドライバーも増えると思うんですけどね。人手不足のトラック業界、望み120%で。(笑)

 

迦月:実際に東日本大震災の時、ものすごく物流の大切さを実感した人って、私達の職業だけじゃなくて、皆さんも思われたと思うんですよ。町の中にコンビニから何も全部物がなくなっちゃうとか。

 

TOMOKO : ありましたね。

みゆ : 運ぶ人がいなくなったら、物も届かない。

迦月:そうですね。日常に密接した仕事だと思うので。

 

TOMOKO:私達の生活に暮らしに密着したトラック。物がここにある、物が店にあるという私たちの「当たり前」が叶うのは運んでくれる人がいるから。ドライバーさんの待遇が少しでもよくなること、私も望みます。望み叶いますように。迦月さんの望みに私もプラスして望み140%で。

迦月:ありがとうございます!(笑)

 

 

―交通安全メッセージがあればお願いします。

迦月:最近多いのですが、高速道路のパーキングエリア、サービスエリア内の逆走です。エリア内は一方通行。でも停めるところを探して逆走している車が多い。本当に危ないので、やめてください。

 

―最後に、この時間(24:00〜)運転をされているドライバーさんに一言お願いします

 

迦月:お疲れさまです。今運転してらっしゃる方、頑張ってくださいね。

みゆ:夜中にお疲れ様です。安全運転で頑張ってください。

 

TOMOKO:ありがとうございました。

 

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明るくて、笑い声のたえなかった取材現場。

迦月さん、みゆさん、お忙しいところ貴重なお話をありがとうございました。  +Smile

 

 

好文舎トラックマガジン

「フルロード」http://www.fullload.jp/

好文舎から発行されているトラックマガジン「フルロード」

みゆさんと迦月さんは読者の方におなじみの人気ドライバーさんだそうです。

現在発売中のフルロード第22号の「トラックドライバー通信」にも

お二人の手記が掲載中!

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